2010年08月30日 / 着物
9月になると着物は単衣にころもがえです。
暦の上ではもう秋やけど、残暑はまだまだ厳しい。
そやけど、庭の萩は背丈をうんと伸ばして花をつけ始め、
朝夕の陽射しは少し秋らしいになってきました。
9月の初めの単衣には、単衣の帯に夏物の帯揚げ、帯締めですが、
色目には季節の移ろいを感じさせるものを選びます。
目にさすような夏の日差しが少しやわらいで、
どこかに黄金色の秋の色を思わせるような、そんなコーディネート。
帯はうすい藍地に同色の型染めの菊模様で季節を少し先取りし、
そして帯揚げと帯締めは、鬱金色。
この帯揚げは、細かなちぢみに絞りの入ったふっくらしつつも
しゃり感のある生地。
薄ものの帯揚げながらも真夏ではないこの季節によう合うて、
お気にいりです。